倭の国

◎よく聴く曲、または特に思い入れのある曲、その2。
 
 
  水 色
 
 
  わたしは水色の翼 大空に広げ
  疲れて飛べない日は 大きな木に止まり
  愛の言葉と風の唄 貴方にうたいましょう

  (「水色/UA」words: UA music: めいな Co.)
 
 
 
雨が降っていて、樹木や土が呼吸をしていて
そんな日に、私は背中の翼を広げたくなります。
空がすがすがしく晴れた日もいいけれど
私はこんな、透き通った雨の日が好き。
たぶん私達のカラダの奥深くには
地球が水を得た、あの太古の日の記憶があるのでしょう。

人々がささやかに愛や命を受け継ぎ、そして憎み争い
またそれぞれに苦しみ、いつしか思い出を懐かしく語り
ずっとその間も私達を包んでいた、空と海と大地。
大げさな思想や精神性なんて欲しくない。
水と太陽が育んできた、この星の美しさは
健気で、純粋で、愛おしくて。
ふとした瞬間に感じるひとつの小さな命のように
ただ、優しく見つめていたい。
 
 
写真は福岡から飛行機で帰る時に撮った写真です。
イザナギとイザナミから生まれた地
ここは倭の国。
 
大地から見上げる空 雲間から見下ろす山脈
波間に煌めく白い泡 深い緑に包まれた島々

「まほろば」と呼ばれた、故郷。
 
 
 
 
◎今聴いている曲

UAの1st CD、「11」を聴いています。
この「水色」の入っているアルバム。

UAの歌声はまるで、とても自由な感覚で
力を抜いて歌っているように聴こえるけれど
実はその力の抜き加減も、微妙なトーンもかすれ声さえも
完璧に鍛錬し、選び抜かれた結果の一音なのだと
以前、歌の先生が教えてくれました。

自由をコントロールすること
たとえばそれって、どんな感じだろう。
思い通りに自在であること。
それはすごく原始的で、かつ
とてつもなく進化している、ということだろうか。
 

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