◎よく聴く曲、または特に思い入れのある曲、その5。
ノルウェイの森
僕には以前、ある女の子がいた。
いや、僕が彼女のものだったのかもしれない。
彼女は僕に部屋を見せてくれた。
「ノルウェイの森みたいに素敵でしょう?」
泊まっていって、と彼女は言った。
「好きなところに座って。」
僕は部屋を見回して
そして、椅子が無いことに気づいた。
僕は敷物に腰を下ろして
彼女のワインを飲んで機会を待った。
僕たちは2時まで話をして
そしたら、彼女が
「そろそろ寝る時間ね」と言った。
「朝から仕事なの」と言って、彼女は笑い出した。
僕は仕事じゃないよ、と僕は言った。
結局、しぶしぶバスルームで寝たさ。
目が覚めた時、僕はひとりだった。
小鳥は飛んでいってしまった。
僕は暖炉に火をつけた。
ノルウェイの森みたいに素敵だろ?
(「Norwegian Wood / Beatles」
words: John Lennon )
ビートルズの「Norwegian Wood」は、女の子の家に誘われた男の子が「期待したのに、はぐらかされて何事もなかったのさ。」という歌なのですって。そう書いちゃうとシンプルでうまく説明できないけれど、なんとも素敵な曲です。
村上春樹さんの小説にもなった「ノルウェイの森」というタイトルは、実はいろいろな説があるそうです。英題は「Norwegian Wood」なのですが、これは「ノルウェイの森」は誤訳で「ノルウェイ産の木材」ではないかとか。森ならばwoodではなく、複数形のwoodsじゃないかって。なるほど。
他にも「Norwegian Wood」はマリファナのスラングだとか「Knowing she would」をもじったとか。すると最後の「I lit a fire」は暖炉に火をつけたんじゃなくて、マリファナを吸う意味になったり、バスルームにひとりで寝かされた腹いせに、彼女の家に火をつけちゃったんだという解釈があったり。英語が母国語の人達の間でも、議論になるのだそう。
私はビートルズの曲を聴いていると
昔から、ずっと続いているような
でも、何処にもたどり着かないような
ゆえに、全てを包含しているような
そんな不思議な感じがします。
とくにこの「ノルウェイの森」を聴いている時。
ミュージカルバトン、この5曲目で終わり。
次の誰かに...と思ったんだけれど
そういうのも苦手だしなぁ。
というわけで、あと5人分。
続けて曲を紹介しましょうか。笑
全部で25曲か...うーん。
まぁ、お茶でも飲みながら、ゆっくりとね。 |