花のワルツ

◎よく聴く曲、または特に思い入れのある曲、参の4。


 「くるみ割り人形」作品71より第8曲
  花のワルツ /チャイコフスキー

  the Nutcracker Suite Op.71
  Valse des Fleurs /Tchaikovsky


子供の頃、妹がバレエを習っていて
私はその送り迎えに付き添っていました。
バレエの教室は私にとって全くの別世界で
同年代の女の子達が、美しく着飾っているのを見て
そして自分の着ている服を見て
なんだかとっても悲しくなったのを覚えています。笑
悲しくて、自分も彼女達のようになりたいなんて
とても言えなかった。

そのバレエ教室の発表会で、私と同じ歳くらいの
女の子達がみんなで踊っていたのが
くるみ割り人形の「花のワルツ」でした。
ピンクのロングドレスもサテンのトゥシューズも
何もかもが、まぶしかった。

花のワルツ、とても素敵な曲です。
あの時に女の子達が踊っていた花の精、支那茶
こんぺいとうの精、いろんな世界が
憧れと共に私の中に残っていました。


そして大人になってから私はバレエを習い始めました。
運動をしたいなと何か探しているうちに
偶然、仕事の帰り道にバレエの看板を見つけました。

なんとなく始めたのだけれど、踊っているうちに
子供の頃に憧れていた音楽、衣裳、トゥシューズ
いろんなことを思い出すようになりました。


「ああ、そうだ。
 そういえば私、バレエをやりたかったんだ。」

って。

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