紫式部

よく「紫式部」という名で公園に見かけるこの植物、
調べてみたら「小紫、小式部」というのが正式名称だそう。
コムラサキはきれいな紫色の実が群れて、とても華やか。
ムラサキシキブは野生種で、もっと大きな木なのですって。
 
 
紫式部といえば、思い出すのは源氏物語。
光源氏は切ない恋の相手、義母である藤壷の面影を求め
彼女の姪である少女、紫の上を強引に引き取ります。

美しく、長い黒髪が印象的な平安の女性たち。
幼い紫の上を、心を込めて大切に育てる光源氏は
自ら彼女の髪を削いであげることもあったよう。
その時のおまじないが「千尋も伸びよ。」

「尋」は人が両手いっぱい広げた長さで、約180cm。
その千倍くらい長くな〜れ〜というおまじないだそうです。
んー。1.8kmくらいかな(長すぎるて)
 
 
そんなムラサキシキブは日本原産の植物。
学名をCallicarpa(カリカルパ)といって、これは
ギリシア語で「美しい実」という意味なのだそう。
「美しい」の callos と「果実」の carpos の複合語。

英語でも「日本の美しい果実」
Japanese Beautyberry と呼ばれるのですって。
日本の雅を世界に伝える、紫式部。

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