上っていく時よりも 堕ちていく時の方が
その途方もない高さを痛感する
それを以前は怖いとか 格好悪いと思っていた
でも他でもない 自分の五感に
本当の自分自身を見つめさせるには
本当の自分が立っていた位置を叩き込むには
これほどの 分かりやすい方法は
なかったのかもしれない
カラダが浮く感覚
耳を澄まし 目を見開いてみる
目をつむるから 怖いのだと思う
そう信じてみる
私にとっての真実は
私の視界に飛び込んできた、瞬間でしかない
他の誰かは違う角度を見ていて
他の誰かは違う瞬間を感じていたりする
そんな当たり前のことを、すぐに忘れてしまう
地上210mを滑降するエレベーター。
46階から1階まで一直線に滑っていく
最高速度の瞬間に、上を見上げて撮りました。
下降気流なのか、上昇気流なのか
それを決めているのは
自分自身かもしれない。 |