情熱

  情熱
 
 
  もう戻れない
  情熱を両手に抱いて
  孵らない想い集めて
  サヨナラの口づけしましょう
  そうね誰より
  抱きしめてあげたいけれど
  切なさにさらわれて
  冗談がやけにむなしい
 
 
  (「情熱」UA )
 
 
 
 
おそらく最も思い通りにならないのは、自分の心。
まるで砂の城のように。

水はもう、届いてしまった。
濡れたら崩れるしかないのでしょう。
私はそういう意味ではとても短気で
記憶から消してしまう程。
 
 
月に潮の満干が左右されるように
情熱と冷静の狭間に罪はなく
すべて狂気という物語りは
波間に生まれた孤独のかけら
 
そして唯、繰返すだけ。
 
 
砂の城にとどまるよりは
海の泡になるほうがいい
刹那的だと、彼は嘆きました


でもきっと私は
海の中で生まれたのだと思う
 
 

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