君がため 春の野に出でて 若菜摘む
我が衣手に 雪は降りつつ
(光孝天皇 「古今和歌集」より)
この光孝天皇の歌に詠まれる「若菜」は春の七草のこと。
まだ彼が天皇になる前、若かりし親王の頃に
雪が降るなか、野で七草を手ずから摘んで
親しい人にこの歌を添えて、お贈りしたのだそう。
芹、薺、御形、繁縷、仏の座、菘、蘿蔔。
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ
すずな、すずしろ。
「七種」と書いて「ななくさ」と読みます。
平安時代から「七種粥」を食べる風習はあって、やはり今と同じように、長寿や無病息災を祈っていたのだそうです。でも平安の頃には
米、粟、ひえ、きび、みの、胡麻、小豆
という七種類の穀物だったのではないかという説も。現在の七つの野草は南北朝時代、1362年頃に書かれた四辻善成の『河海抄 第十三巻 』の若菜の一節が広まったといわれています。
七種
薺、繁縷、芹、菁、御形、須々代、佛座
なずな、はこへら、せり、あをな
ごぎゃう、すずしろ、ほとけのざ
(四辻善成「河海抄 第十三巻 」)
うーん。
微妙に順番が違うのね....
「あをな」は「すずな」と一緒です。カブのこと。
というわけで、今年の七草がゆには
草も穀物もぜーんぶ入れてみました。
はくばくさんの「十六穀ごはん」スティック。
白米に入れて普通に炊くと、雑穀ごはんに。
というわけで
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ
すずな、すずしろ あーんど
発芽玄米、黒米、赤米、黒豆、小豆、大麦、はと麦
黒ごま、白ごま、ひえ、もち粟、もちキビ、たかキビ
キヌア、アマランサス、とうもろこし
七草 + 十六穀 = 二十三種粥
でした。笑
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