標高 2,000メートルから見渡す空は 蒼く、冷たく、遷ろいやすく しかし圧倒的な力で私を包むのでした。 霧が立ちこめたかと思うと、突然の雨が降り 突風に呑まれそうになりながらカメラを構えると いきなり雲が切れて、驚くほどの青空。
そしてまた、雨。 高原の天気は気紛れで まるで早回しの映像を観ているように 天空が刻々と姿を変えてゆくのでした。 生きている空。 有無を言わさない、この地球は 怪物の胎内のよう。