先日、踊るひとを撮りました。
うつくしい人のことを麗人といいます。
「本当にうつくしいことを言うのは
『美』じゃなくてのぅ。『麗』なんじゃよ。」
と私に教えてくれたのは、福岡の那珂川に住んでいた
梶原さんというおじいさんでした。
仏典に詳しい梶原さんは、漢字にとても詳しくて
遊びに来たお客さんに、うりゃうりゃと酒をすすめては
酔っぱらった顔色でその人の体調を診断するという
ちょっと変わった、お茶目なおじいさんでした。
「だから、本当にうつくしい人のことは
美人じゃなくて、麗人と言わにゃぁいかん。」
でもよく女の子の名前に「〜美」ってつけるじゃない?
と私が言うと
「いかんいかん、女の子に
『美』なんかつけちゃぁ、絶対にいかーんっ」
と主張するので(よっぱらい?)
私は思わず漢字源を調べてみたのでした。
すると....
【麗】
鹿の角がきれいに二本ならんだ姿を描いたもの。
【美】
「羊+大」で、形のよい大きな羊をあらわす。
うーむ。
『麗』は、うつくしい鹿の姿。
『美』は、でっかい羊。
ということが分かりました。
なるほど。
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