月曜日はお花を買いに。
週末にいろいろあったので、なんとなく
部屋にお花を置きたくなったのでした。

心を慰めようと、白い花を探しました。
白やグリーンやブルーのお花を探していました。
ゆっくりと時間を掛けて、花の前を行ったり来たりしながら
私が最後に手にしていたのは、淡いピンク色のお花でした。

最初は、とてもピンク色なんて気分ではなくて
静かな色の花ばかりを見ていました。
でも、たくさんのお花をながめているうちに
きっと癒されたのですね。いつのまにか
私はとても優しい色の、ローズを
「お部屋に飾ろう」と選んでいたのでした。
　
　
　
美しい夢が幻想だと知った時、人間は
眼を伏せてしまうでしょうか。それとも
勇気を出して現実を見据えられるでしょうか。

現実を見据えた先に、私が視たものは
行き止まりだったのでした。
人生とはけっこう、そういうものかもしれません。

それで、私はふと思いついて
その行き止まりに、お花を飾ることにしました。
最初は静かな哀しみの、別れのお花にするつもりでした。

でも最後に選んだのは、優しいあたたかなお花でした。
やわらかなピンク色のさようなら、なのでした。
人生って、けっこうそういうものかもしれないですね。