Garota de Ipanema

◎よく聴く曲、または特に思い入れのある曲、参の3。


  イパネマの娘 / オスカー・ピーターソン

 「Garota de Ipanema/Oscar Peterson」
  作詞:Vinicius de Moraes
  作曲:Antonio Carlos Jobim


オスカー・ピーターソンのピアノを初めて聴いたのは
北海道のまっすぐな道をひたすら走っている車の中でした。
私は2歳年上のサックスプレーヤーの彼女と
突然、ふたり旅をすることになったのでした。


7月のある日、学生会館の一番大きな部屋で
ジャズ研の人達が、いろんな学校からプレーヤーを招いて
ジャズフェスティバルをしていました。
その頃私はトランペットの先輩に恋をしていてですね
彼の演奏を見に、放課後お邪魔したのでした。

仲の良い先輩達に挨拶をしているうちに、私は
演奏者のところに、ひとり女性がいるのに気がつきました。
そのジャズのクラブは、異常に煙くて酒臭くて
みんな音にラリっててですね
とても女性のいるところじゃなかったので
私は女性のプレーヤーがいることにびっくりしたのでした。

初対面の彼女に挨拶をすると、彼女もまさか女の子が
来るなんて思っていなかったようで、とても喜びました。
彼女は突然「ねぇ、あなた今月末あいてない?」
と言いました。私が特に予定はないと言うと
「10日間、北海道に行こうと思っているんだけど
 あなた一緒に行かない?」

という訳で、初めて出会って、わずか10分間で
二人きりで旅行に行くことが決まったのでした。笑
ウソみたいなホントの話です。


北海道でレンタカーを借り、車の中で彼女が鞄から
引っ張り出したCDは、みんなジャズでした。
その中で私がオスカー・ピーターソンのピアノが気に入った
というと、彼女はそれをよくかけてくれました。

東京に帰ってきてから、私は何枚か
オスカー・ピーターソンのCDを買いました。
あれから何年も経って、先日薔薇専門の花屋に行ったら
彼のピアノが流れていて、とても懐かしかった。
この写真は、そのお花屋さんにあった花瓶です。


うーん、イパネマの娘の歌詞も書こうかと
思っていたんだけれど長くなっちゃったので、このへんで。
イパネマの娘って、もとはポルトガル語なのですね。

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